チョコレートアンダーグラウンド
こちらの感想を内容を語りすぎず徒然と。
美味しそうな見た目の本!
特にチョコレート好きは思わず手にとってしまうのでは?
文字も茶色の徹底ぶり。
是非チョコレートを準備してから読むことをおススメします!
私はガーナチョコレートを食べながら読んでました。
不思議な満足感。
難しい単語もなく、さくさくと読める印象。
では内容は子供向けではと疑問になるかもしれませんが実は違う。
大人も十分に楽しめる内容です。
主人公はチョコレート好きな少年
ハントリーとスマッジャー。
まぁ苦手な方もいると思いますが、
チョコレートは大体の人の身近にありますよね。
そして二人が住む世界では
(設定的にはヨーロッパのどこかみたいです)
国民が選挙にいかなかった結果健全健康党が勝利。
そしてチョコレートというより甘いものが全面的に禁止に・・・
現実的にはあり得ない。
けれど決してあり得ないとも言い切れない。
選挙に行かなかった結果というのがリアリティありますね。
私も選挙に率先していくかと言われたらそうでもない。
仕事の都合でいかないときもある・・・
そんな中で主人公二人はあの手この手でチョコレートを手に入れようとします。
というよりチョコレートを自らの手で作ります。
お菓子屋さんのバビおばさんとか、
スマッジャーの妹のカイリーとか、
もちろん色々な人の手を借りながら少しづつ秘密裏にチョコレートを作っていく二人。
まぁ最終的に見つかってしまうけど…
とりあえず事の顛末はぜひ読んでみてくださいね。
この本は児童向けと言いつつ実は物凄く深い。
最初に読んだのは小学生の時だけど今10年越しで読むと更に違う解釈もできる。
健全健康党が選挙で勝利をしてからは
まさに独裁国家。
甘いものを食べているだけ持っているだけで連行される。
これが自分の世界で起こったら?
考えるだけでぞっとするかもしれない。
突然権力にそれも理不尽に自由を奪われたら?
かわいい見た目と読みやすい内容であり、
実は奥深い本。
一度だけでなく時間を置いてもう一度読むことをおススメします。
新しい自分の考えが見えてくるはず。
チョコレート・アンダーグラウンド [ アレックス・シアラー ] 価格:1,320円 |